費用を抑えて相続登記を行うには

相続人自身が書類を揃えて法務局で申請を行えば相続登記の費用が安くなります。インターネット上の相続登記の方法を紹介されているサイトを参考にしたり、書店で相続登記について書かれた書籍を購入するとよいでしょう。素人でもインターネットや書籍の情報を参考にすれば相続登記を行い費用を抑えることが可能です。ただし専門的な知識やノウハウが必要になるので、ミスが発生したり時間がかかる可能性があります。

迅速かつ正確に手続きを行いたいのならばプロである司法書士に相談するのが賢明です。司法書士に手続きを依頼する場合、登録免許税と書類の取得手数料の他に報酬が発生します。所有権移転登記の登録免許税は1000分の20が基本ですが、相続を原因とする場合には1000分の4と安くなります。遺贈は相続と似ていますが原則通り1000分の20になるので注意してください。

手続きには戸籍謄本や除籍謄本、住民票や除票の写しなど様々な書類が必要になります。例えば戸籍謄本を取得するには1通あたり450円を支払います。戸籍は関係市区町村で集める必要があるため実際に訪問しなければなりません。被相続人は出生から死亡までの全ての本籍地で戸籍を取得するので手間がかかります。

書類の取得は司法書士に任せると効率的ですが、ある程度自分で行い報酬を安く抑えることも可能です。事務所によって具体的な報酬やサービス内容、アフターフォローなどが異なります。各事務所を比較検討して最適なものを選べば、費用を抑えて効率的に手続きを行うことができます。